【保存版】後悔しないルームエアコンの選び方　~その機能必要？~

近年エアコンのお掃除のご依頼を受ける中で良く出てくる問題があります。

「家庭用壁掛けエアコン」の「多機能型」のお掃除問題です。

エアコンのお掃除は分解してパーツの丸洗いと熱交換器や送風口周りの洗浄が主な施工内容になります。

しかし近年のエアコンの多機能化により、分解がとても難しくなっているのです。

分解が出来なければ…パーツの丸洗いも、熱交換器などの洗浄も出来ないという事です。

各メーカーにより構造が全く違い、自動お掃除機能や空気清浄、加湿など付いている機能もバラバラ。メーカーのエンジニアでないと壊してしまったり、作業に膨大な時間がかかってしまいます。当然お掃除などの作業工賃は高額です。

作業にリスクが大きく、お金も時間もかかってしまうのです。

お掃除の金額や作業時間、機能についてのメリットデメリットのご説明をすると…

購入を後悔される方がとても多いという事です。

エアコンの基礎知識

エアコンの機能の基本は

冷房、暖房、ドライ、送風、です。

それ以外の機能が付いた物を多機能型エアコンという言い方をします。

例: 自動お掃除機能　空気清浄、加湿、換気、人勧センサーなど

あとはエアコンのパワーの違いです。

○○畳用などの目安で表記されている事が多いです。

部屋の大きさに合わせてそれに見合ったパワーのエアコンを選択します。

選び方は暖房、冷房のどちらに重きを置くかで変わってきます。同じエアコンでも暖房と冷房の能力に差があるのです。

しかも建物の…

機密性、窓の数、窓の大きさ、窓の向き、天井高、キッチン(熱源)

により必要なパワーは変わります。

よくお部屋の状況を確認したうえで適切な冷暖房能力のエアコンを選択して下さい。

今回はエアコンの機能（装備）から考える選び方なので細かい説明は割愛させて頂きます。

エアコンの本当に必要な機能(装備)とは？

正直…その機能を理解して使っていますか？？

エアコンの基本機能以外で必要な機能とは…

お客様自身が使う機能、欲しい機能です。

理解したうえで価格と相談して購入すればいいのです。

エアコンのグレードをざっくり言うと

○ノーマル

冷房・暖房・送風・ドライ

金額　１１８０００円　

○自動お掃除機能付き

ノーマルにフィルターお掃除機能付

金額：１７５０００円

○ハイグレード

加湿・換気・内部自動洗浄・省エネ

金額：３０５８００円

の３種類に分かれます。かなり価格差が大きいです(金額はⅮ社の１０畳用、標準工事込み)。

エアコンの多機能化ですが、色々な機能が付いている事自体は問題ではありません。使っているお客様自身が機能についてあまり理解していなケースが多いので、そこが問題かと思います。

自動お掃除機能って必要？

自動フィルターお掃除機能ですが。

簡単に言うとフィルターのホコリ取りです。

ホコリの取り方は

１．ダストボックス方式

ブラシなどで掃除してダストボックスに溜めるタイプ

２．自動排出方式

フィルターのごみを外に排出するタイプ

この機能があれば自分でフィルターを取り外しての掃除は回数が少なくなります。

物によってはダストボックスに１０年分溜められる機種もあるそうです。

但し、ブラシでホコリを取るだけですから、油汚れなどブラシで擦った程度で取れない汚れはどうにもなりません。

真ん中右がホコリを溜めるダストボックスです。その左隣がブラシです。

ブラシにもホコリがまとわり付くのでその掃除も必要です。

フィルターお掃除機能機能があっても上の写真の様に、しっかり汚れます。

あくまでも「フィルター」のお掃除機能です。

ちなみに、フィルターお掃除機能のメリットとデメリットは…

○メリット

1.フィルターのお掃除頻度が減る

○デメリット

1.少なからずフィルターのお掃除＋ダストボックスのお掃除が必要

2.フィルター以外は普通に汚れるので分解洗浄が必要

3.ノーマルに比べて本体価格が高い

4.精密部品が増えるので故障の確立も上がる

デメリットばかりになってしまいましたが、実際こういう状況です。

デメリットが多くその割には本体価格が高いです。

ただし実際のデータはありませんが、フィルターの目詰まりによる吸入抵抗増で消費電力が上がってしまう事は少ないのではないでしょうか。

まとめ

いかがだったでしょうか？フィルターお掃除機能の説明が中心となってしまいましたが、他の機能も一緒です。どういった機能か理解した上で購入する事をお勧めします。

単体の「加湿機能付き空気清浄機」をお持ちのご家庭が多いかと思いますが、それであればエアコンにその機能はいるでしょうか？

またエアコン以外の機能の故障で、エアコンが使えなくなります。

修理代も高いです。修理中はエアコンは使用できません。

ハイグレードの機種だと消費電力が少ないので電気代はお得ですが、電気代で元は取れません。

おそらくこういったデメリットを話してくれる販売員は少ないかと思います。

売らねばならないので仕方ない面もあるかと思います。

買う側も最低限の知識を持って、販売員の話をしっかり理解した上で購入する事をお勧めします。

上の写真の通りエアコンは汚れます。どんな機能が付いていても同じです。

その為、我々の様な清掃業者に依頼して頂き、綺麗なエアコン、きれいな空気で過ごして頂ければと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました。